ドリーム
映画1000本ノック 5/1000
[ ドリーム ]
あらすじ ー公式サイトより引用ー
1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀な黒人女性たちのグループがあった。そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりの職場で劣悪な環境だった。仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシー、エンジニアを目指すメアリーも、理不尽な障害にキャリアアップを阻まれていた。それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていくのだった……。
[ 気持ち的カラーチャート ]
ずうううっと
もやもやして(紫)
あ、ちょっと光が見えたと思ったんだけど(黄色)
現状は変わってなくて(白)
それでもなんだかんだ女性として幸せになりはじめたころ(ピンク)
人として認められて未来に光が差す(黄色)
この映画はあの「ラ・ラ・ランド」を超えるヒットになったそうな。
題名だけだとなんかちょっとよくわからないんだけど、NASAの有人宇宙飛行計画成功の裏に隠されたキャサリンをはじめとする3人の女性(3人だけじゃないけど)のお話。
白人専用のトイレ
黒人専用のトイレ
白人専用のポットの中身を
黒人は飲んではいけない。
日本人のわたしたちからすれば、なんだそれはという感覚だけど、そういう文化があった中で彼女たちはただ悲観するだけではなく、現状を受け止め一歩前に出ることを諦めない。
納得いかないことがあっても、
彼女たちは怒るわけでも泣くわけでもなく
ただ凛とまっすぐに前を向く。
肌の色がちがうだけという小さくて大きすぎる壁を
感情だけで打破しようとしない、そのまっすぐな瞳がかっこいい!
なにかしらの要望を持った時に、自分が何もせずに声だけを荒げるのはちょっと違うのかなと思う。
自分が自分なりに事を成して、認めてもらえて初めて自分の声が相手に届くのかなぁと。
思い合っているようでも、自分の範疇でしか気は使えない。
キャサリンの上司はキャサリンの実力を認めながらも彼女が仕事中に机を開ける時間が長いと注意する。
別にサボっていたわけではなくて、彼女が仕事をする館には黒人が使えるトイレが無く、遠く800m先の黒人専用トイレにまで走っていかなきゃならないという事実に気付かなかった。
さすがに耐えられんとキャサリンがこの現状を上司に打ち明けたところ、
バーンですよ。
白人専用トイレの看板をバーンと壊してくれる。
こういう上司最強
「ごめんな、気づかなくて…(悲)」じゃなくて
「ほらよ、これからはここ使えんだろ!」みたいな感じ。
それは、彼女が必要だと態度で示してくれたのだと思う。
往復1.6kmのトイレに言っている間に、もっと君にやってもらわなきゃいけないことがあるよって。
なんか、スカーっとする映画だった。
うだうだ言ってても仕方ないじゃないかって。
言い訳を集めて並べて、諦めたって自分の得にはならんよね。
芯がある女性は、強くて美しい。
そう思える映画でした。
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